お給料の考え方の話。

札幌で美容師をしている尾田川です。


僕が以前、店舗の店長だった頃の話。。


毎年、春にスタッフと面談を実施していました。


話す内容は大したことなく、

〝スタッフは優しくしてくれてるか?〟〝練習は大変じゃないか?〟〝ちゃんとご飯食べてるか?〟

〝苦手なスタッフはいるか?〟〝美容師になる前となった今とのギャップはある?〟

とか、これくらいのもんです。


そしたら、その年の新入社員だった子(今はもう辞めちゃっていますけど)が


想像していたよりもお給料が安くて大変です。


と、その子は言いました。


僕は表面的にニコニコしながら、アシスタントは大変だよねーっていいつつ。


心の中では、


求人票のお給料の部分を見てから就職希望してきたんだよね?

わかってたことじゃん。。。

って思いました。


その後に、


じゃあ、今の理想の月収はいくら欲しいの?

と、聞いてみたところ。


30万円くらいですかね。

との返答。


手取り?

と返す僕。


はい!

との返答。


きっとこの子はお金持ちの家に育ったんだ、、、と思うようにしていないと、世の中の社会人を舐めてんのか!?って感じで説教してしまいそうだったので、話題をそらしたと思います。


美容師で30万円を手取りでもらおうとしたら、

ご指名いただけるお客様が月間160名くらいでお客様単価が8000円は欲しいところですね。


週1回の休みにだとして25日出勤だと、1日に担当出来るお客様は6、7名ですかね?

営業時間が10時間となると、カラーリングとカットの複合メニューは1、5時間で終わらせれないと営業時間内に目標人数ができません。

休みの日を増やそうとしたら、1日に入客する人数を増やさないといけません。

それかお客様の単価をあげて、入客数を減らすとかですね。


アシスタントで30万円払ってもいいと思われる存在の子に求められるレベルは非常に高いと思うので、これは不可能かな。

そんなスーパーアシスタントならすぐにスタイリストになってるだろうし。


美容師の平均年収は全国平均で400万円くらいと言われています。


ランボルギーニに乗ってる経営者の美容師さんに月の給料が15、6万円くらいの

アシスタントが3人くらいついていて平均したら

400万円って感じなら納得できますかね。


けど、美容師って努力次第でお給料っていくらでも変わる仕事だと僕は思っています。

カットのお客様なら1時間以内って誰が決めたの?

カラーカットは2時間、パーマは2時間、ストレートパーマは3時間。

料金は会社が定めてるから、自分の知識と工夫でお客様に必要なトリートメントや特別な技術を

付加させればいいのではないでしょうか?


お客様から高い金額を頂けない。


と、僕も以前は思う時もありました。


オプション、オプションでお客様が押し売りされてる感覚になってしまっている気がする。

それは、空気が読めていないだけでお客様が引いているのにお構いなしにお声がけしてるからだともとれます。


10年前から価格が変わっていないから、料金は企業努力で変えない!


それはそれで良いことです。


自分達のお給料は増えなくて良いから、お客様に還元していくなんて素晴らしい考えです。


でも10年間で最低賃金は約200円も上がっているんです。

その分に世の中の物価も向上しています。


僕の周りの若い従業員達ってこういう話って知っているのかな?

なんか勝手に学べみたいになっているんだけど、大人がちゃんと教えてあげないとなんだか可哀想です。


まずは技術!経験!

みたいな部分がいまだにあるんだけど、やっぱり教養って大事なんだと思う。


という、ぼやき。









Ryo Odagawa OFFICIAL WEBSITE

神奈川県横浜市出身の42歳。関東中心で展開する大手サロンを経て、縁があって札幌に移住。美容師をしていて僕が日々思うことを好き勝手に書いている日記を兼ねたブログです。

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横浜市青葉区出身で28歳で札幌に移住して美容師をしています。日々思ったことを好き勝手書いているブログです。