大好きな先輩の話。
北海道で美容師をしている尾田川です。
先月末に足の骨を折ってしまい、会社や店のスタッフに大きな迷惑をかけて申し訳無い気持ちで一杯です…
10月1日から完全に職場復帰を前に、リハビリ中の営業でスタッフに自分勝手に怒りをぶつけてしまい後悔をしまくっている次第です。
この場からいなくなりたいくらいに恥ずかしい気持ち…
そんな時に、自分の行動の中で僕の昔の記憶のに片隅にあった事が思い浮かびました。
僕の大好きだった不器用な先輩の事です。
その先輩とは北海道に来る前に働いていた美容室の先輩です。
当時はロン毛でドゥカティに乗っていて、目つきも悪くて、とにかくギラギラしていました…
見た目はとにかく怖い感じなのに、お客様にはとても優しい目をしていてキラキラしている様に僕には見えました。
美容師から見たら、恐ろしいくらいの技術の持ち主でした。
僕には物凄く魅力的な先輩だったんです。
僕はゲイでは無いけど、この人みたいになりたいなぁ…
って本気で思いました。
なんか、自分の生き方に筋が通っている感じがしたんだよな〜。
けど、
先輩は気分屋で、自分の思い通りにいかない時とかは、
絶対に1人で出来ない様な状況でも、アシスタントを断って1人でお客様をやろうとしたりする事は度々あったり…
僕は、そんな先輩に断られない様に言葉を選んでヘルプに率先してついてめんどくさがれたりしてね。
先輩が好きだったから、そっけなくされても全然嫌な気がしなかった。
めっちゃくちゃイライラしてるのを空気で分かるのに、タバコを吸ってる時にワザと一緒に行ったりね。
先輩がなんでイライラしてるのかを分かったつもりで、金魚のフンのようにつねに一緒にいたかった。
先輩には常に自分ってのがある気がして、僕にはカッコいい!って存在。
先輩がやっているものには、出来る限り手を出した。
バイクのに免許も取った。
ファイナルファンタジー11(オンラインゲーム)もやった。
カットのコンテストにも出た。
先輩と同じ事をやれば、先輩みたいになれると思っていた。
結果的には、全部結果は残さずにやめてしまってけど…
俺は、その時に軽はずみな行動でほかの店舗に移動になってしまい、先輩とは違う店舗に働く事になった。
結果的にはその店舗に移動した事により、今の美容師人生の信念みたいなのが出来あがったわけではありますが…
僕に美容師として、大切な事を教えてくれた人の事は今でも大嫌いですが感謝はしています。
けど、僕の中で1番好きな先輩はあの人以外はいません。
たった3年しか一緒に働いていませんが、先輩と一緒に働いた時間と、遊んだ時間は僕の中では大切な時間でした。
とんでもなく凄い売上を上げたらとかでは無い先輩でしたけど、ウィックを正確に切る技術は神がかりでした。
当時の先輩は27歳だったのかな??
俺はいま39歳。
追いつける気がしないね…
多分、もう会う事は無いけど
忘れられない先輩。
今の僕は、先輩みたいな技術もないし、付いてきてくれる後輩もいないです。
自分が巻いた部分があるのを自覚しています。
あの時、とんでもなく忙しい中でアシストに行った僕の事だけ使ってくれた事は本当に嬉しかったです。
不器用な先輩の姿を僕は今でも目に焼き付いているし、あの時の事を思い出します。
俺はこうはならないと思ったけど、
今の俺は、あの時の先輩と同じ事をしている…
凄く良くない事だと分かっているけど、自分の気持ちを偽りたくは無いと思っています。
今でも後悔している事があります。
あの日。
コンテストで先輩が入賞した時の事です。
俺は夏休みをとっていた日。
先輩の応援の為に東京の会場にいましたよね、
あの日、先輩は家に俺を招いてくれましたよね…
その日の夜のは合コンだったから、
それとなく、夜は予定あるんすよねー!
って言って、断わりました。
あの時、先輩は奥さんに電話してましたよね…
その時に出会ったのが、ウチの妻です。。
俺は、大好きである先輩の奥さんに会えるチャンスを逃した事により
妻と出会ってしまった。
本当に今でも悔やまれる部分です。
オチとして十分でしょうが、
H先輩。
僕は、自分の人生を変えてくれた人の一人である事は間違いない存在です。
今夜は少し酔っ払っているので、日記として書かせていただきました。
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